生理がなかなか止まらない時に試したいツボ

先日来院された40代女性クライアントが、毎年この時期(春)になると生理周期が乱れやすいことを相談してくださいました。

ただ今回は、周期よりも生理が長引いていることにも不安を感じているとのことでした。

お話をうかがう限りでは、婦人科の受診をしていないということでしたので、念のため疾患が原因で生理が長引くこともお伝えしご了承たのうえで施術をさせていただきました。

過長月経(かちょうげっけい:生理が8日以上つづくこと)の主な原因は女性ホルモンバランスの乱れであると考えられていますが、今回のみ生理が長引いているということでしたので何か心当たりがないかうかがいました。

すると、ちょうど一か月前からご家族の人間関係で強いストレスを感じているとのことでした。

Robin HigginsによるPixabayからの画像

強い心理的なストレスや生活習慣の乱れは自律神経はもちろんホルモンバランスの乱れにもつながります。

このようなお話もさせていただいてから、東洋医学的なアプローチとして「血(けつ)」をコントロールする「脾」を調整する鍼とマッサージを行いました。

幸い、その後お見えになった際にうかがうとその日のうちにだらだらと続いていた生理が止まったということでした。

生理の経血に限らず、「脾」に問題があるときは鼻血が出やすかったり、出血がいつもより止まりにくいことがあります。

また、女性の場合はおりもの(帯下)が止まりにくいということも同様です。

今回の施術ではいくつかのツボにアプローチしていますが、中でも不正出血をはじめ血が止まらない時に効果が期待できるのが「脾」と関連するエネルギーラインの隠白(いんぱく)というツボす。

隠白は脾を調整することで気のはたらきを高め、血が血管外に漏出しないようにコントロールする作用があると考えられています。

こちらは、当ブログの「マッサージに特化したツボ講座」には該当しないためここで紹介させていただきますが、本来はやはりお灸や鍼が著効します。温灸でもOKです。

ご自宅でお灸がちょっと難しいという場合は、「爪」か「爪楊枝」の刺激でも効果が期待できますので、ぜひ経血がとまらない時にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

ツボの場所は、足の親指の内側、爪のすぐ根元にあります。

ただし、子宮内膜症や子宮筋腫などの疾患が原因で不正出血が長引くこともあります。とくに貧血症状があらわれている場合はきちんと婦人科を受診するようにしてくださいね