神の技をもつゴッドハンドは本当に存在するのか?

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神業(かみわざ

人知を超えた技術や行為を意味するようですが、正確な言葉としては神技ではなく神業(かみわざ)のようです。(ちなみに神技は「しんぎ」と読むようです)

とはいえ、超越した技術という意味では技(わざ)という文字を使いたくなってしまいますよね。

それから、一時ほどではないにしても、いまでも「ゴッドハンド」という言葉はよく耳にします。

例えば、医師には「ゴッドハンド」と称されるスーパードクター、名医がよくTVなどで紹介されていますよね。

その先生の神の手(手術)がなければ命が助からなかったりするわけですから、正真正銘の‘神業’、まさにゴッドハンドとしか言いようがありません。

まさに「言い得て妙」ですね!

治療院の業界にもゴッドハンドは存在する?

一方で、鍼灸や整骨院などの業界でもゴッドハンドという言葉がいまでも存在しています。

といっても、命の危険があるようなケースは皆無ですから医師のスーパードクターとは比べものにならないレベルです。

しかし、誰が何に困っていて、どのくらい辛くて苦しいのかは本人のみぞ知るところです。

ですから、長きにわたって患っていた腰痛や神経痛が治療で劇的に治ってしまうとあらば、目の前の施術者がたちまちゴッドハンドになることもあるのです。

もちろん例外がありますので、1つの例としてお考え下さいね。

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ニセモノもたくさんいる

ところが、ですよ。

「ゴッドハンド」や「神の技」といった言葉の安売りに、ついついだまされてしまうこともあるようです。

もちろんね、信頼できる人からの口コミならほぼ間違いないでしょう。

でも今の時代、ご紹介以外にもさまざまなツールがあふれているため、SNSやメディアを信じて治療院を選ぶ機会も増えています。

実はここに落とし穴があるのです。

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なぜなら、大概のメディアで「ゴッドハンド」や「神の技」と称されているケースは、何かしらの意図があったり、広告であったりします。

もちろん、中には本当に実力のある先生もいらっしゃいますよ。

しかし、我々の業界(どこからどこまでかも定かではありませんが)ってほんとに狭いですから、どの先生がどうだっていうのはすぐに伝わってしまうものなのです。

そういえば、ある日こんなことがありました。


10年以上ご利用のお客様から

「先生、〇〇の■■さんってご存じですか?実は顧問を務めている社長さんがそこの会社と提携を考えていて・・・どう思われますか?」

私は噂程度でしかその先生を知らなかったのですが、あまりいい評判でなかったため、個人的にはよい印象がありませんでしたが、「わかりません」とお答えました。

するとその数週間後に、ちょっとした事件としてその方がメディアに取り上げられているのを知って驚きました。

後日、そのお客様に大丈夫だったか心配し確認すると

「なんとなく先生の反応をみて、あ、これはやめた方がいいなって思って、、、無事でした」

とにかくお客様が巻き込まれていなくてほっとしました。

有名雑誌に掲載されていたとしても

数年前にこんなこともありました。


ある日、とある駆け出しの治療家(Yさん)が来院されました。

すると施術中、

Yさん「先生、〇〇はいくら払って出してもらったんすか?〇〇〇万くらいですか?」

石垣「いえ、お金払ってませんよ。」

Yさん「またぁ~。隠さなくたっていいじゃない。うちはね、〇〇万で出してもらいましたよ。同じ号に載ってるからね。みてくださいよ。かなり反響ありましたよ~。」


つまり、彼はお金を払うことで広告としてちゃんと成果をあげたようです。これはこれで素晴らしいことですよね。経営者として尊敬するところです。

しかし、広告をみる限りではなかなかのゴッドハンド的内容でした。

後々、後輩の同業者から彼のことを知りましたのでまたいろんな意味で驚きましたが、、

私たちの業界ってほんとにグレーな部分が多いんだなぁとあらためて感じました。

いえ、どの業界でもそうなのかもしれませんが、やはり私たちの業界って人の健康に関わる職種ですからね、志の高い方も大勢いるので全部透明でなくてもどこかクリーンであってほしいと思ったりするわけです。

実は最近、あまりにも誇大な広告や戦略が目立つなぁと思うことがありましたので、今回はこんなテーマで思うことを綴ってみたわけです。

さて、最後にまとめますね。

  1. 治療院の業界でも確かな腕をもったゴッドハンドは存在する
  2. ゴッドハンドもピンからキリまでいて、受け手の状態(経験)や主観によるところが大きい
  3. 「ゴッドハンド」や「神ワザ」と称しているニセモノもいる
  4. 費用が発生する媒体は基本宣伝であり、どこまでホントかはグレー

まぁ、こんな時代ですからどの業界も生き残りをかけて必死なのは仕方ありません。

ただ今後期待されるのは、見る目の肥えた一般の生活者が増えていくことなのだと思っています。

それが結果として業界の底上げにもつながるでしょうし。

そういった意味でも、健康観やホームケアを伝えていく仲間を増やしていきたいと思います。

もちろん、このブログを通しても、少しずつ、確実に伝えていけたらいいなぁと思っています。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました!