どうしたんですか?山田さんそんな元気なくされて。
いえ、実は最近ジムに通いだしたんですが、腰が痛くなってしまって・・・
トレーナーさんに相談したら、もっと筋肉をつけた方がいいと言われたんです。
なるほど。それでよくなっていないのですか、腰痛が?
はい。どうしたらいいでしょうか?少し痛みが増してきているので、、、
そうでしたか。それは不安になりますよね。お体みさせていただけますか?
実はこのような感じで、健康のために取り組んでいるトレーニングでかえって痛みを増してしまったり、症状が悪化してしまう例もみられます。
では、本当にトレーニングがよくなかったのでしょうか?
今回はこちらの点について一緒に考えていきましょう。
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症状によっては鍛えたり運動した方がいい
まず、誤解のないようにお伝えしておきますと
昨今の運動ブームにあらわれているように、身体を鍛えたり動かすことは健康の質を高める上でとても大切であるということ。
私たちが普段感じている痛みや不調は、不良姿勢や日常のかたよった動作や身体の癖が原因で生じていることが多いと考えられています。
つまり、このような痛みや不調を改善させるには根本的に姿勢や日ごろの動きを見直す必要があるのです。
そのためには自分にとってよくない(または理想的な)姿勢や動きを知ることと、その姿勢や動きを生み出す身体をつくっていく必要があります。
だから身体を鍛える必要があるのです。
例えば、身体を鍛えることで肩こりや腰痛が解消されることはよくあることです。
他にも筋トレによる効果として、成長ホルモンやセロトニン、ドーパミンといったさまざまなホルモンが分泌されることが知られています。
その結果として気分が前向きになったり、日々の疲れやすさが劇的に改善され、睡眠の質や仕事の効率がアップしたという例は後を絶ちません。
筋力がつくことでその人にとって正しい姿勢でいられると、周りに与える印象もガラッと変わります。
さらには心身が安定することでさまざまな不調が解消され、バランスのとれた身体は怪我を予防することにもつながります。
もういいことづくめですよね!
ここで紹介させていただいたのは主に筋トレを中心とした効果についての一部になります。もちろん、その他にもランニングやストレッチなども含めて運動というものが多くの方の健康の質を高めるものだと私は認識しています。
注意が必要なケースもある
ただし、以下のような時、注意が必要なこともあります。
- 怪我をしてしまった時
- 内臓やその他のコンディションが思わしくない時
- 心身の疲労が著しい時
怪我をしてしまった時
怪我をしてしまった時、状態によっては運動(運動の仕方によりますよ)によって症状が悪化してしまうこともあります。もちろんベテランのトレーナー、インストラクターさんの知識と経験からこのようなことを回避できることも可能ですが、双方がきちんと状況を認識しておくことは大切です。
まずは怪我をしてしまった経緯と状態をきちんと伝え、必要によっては整形外科や整骨院などを受診することも考えましょう。
内臓やその他のコンディションが思わしくない時
なんとなく調子が良くない時、実は気づかないだけで内臓の不調が生じていることもあります。また、特に怪我をした覚えがなくても靭帯や関節に損傷を負っているケースもありますので、トレーニングを続けて状態が思わしくない時はちゃんと担当の先生(トレーナー、インストラクター)の先生にその旨を伝えましょう。
心身の疲労が著しい時
多少の疲れなどであれば、むしろ運動したり筋トレすれば解消してしまうことがほとんどかもしれません。事実、私自身も疲れた時ほど身体を動かした方がいいと思っているところがあります。そんなに動けませんが。。。
ただし、あまりに心身の疲労が著しい時はきちんと休むことも大切です。肉体を休めるとともに、心と体両方に栄養をきちんと与えてあげる必要があるかもしれません。
状態がおもしくなかったり、ちゃんと頼れるトレーナー、インストラクターがいない中で無理に身体を追い込みすぎてもバランスをさらに崩してしまいかねません。とくに、膝や腰、股関節や肩関節は、状態によっては一気に悪化し、治癒するまでに相当な時間がかかってしまうこともあります。また、近年はエイジレスな時代ともいわれていますが、それでもやはり年齢や性差をある程度考慮しておくことも怪我や体調不良を悪化させないためのポイントと言えるでしょう。
大切なのは信頼関係
さて、いかがでしたでしょう?
思い当たる節はありましたか?
あくまで私見ではありますが
「鍛えれば何でも治る?」というのは、正解とは言えないものの、鍛えることで多くの不調は改善すると言えるでしょう。ただし、そのためには条件がある、ということです。
治療院を営んでいると、実に多くの方がおみえになるのですが、中には急に運動を自己流ではじめて大きな怪我をしてしまう人もいます。また、トレーナーさんやインストラクターさんにみてもらっているのに身体を傷めてしまう例も少なからずみてきました。
もちろん、私ではどうにもならないようなケースではすぐに整形外科や整骨院の受診をすすめていますが、やはりそうなる前に防ぐことがベストです。
そして、もしあなたがトレーナーやインストラクターの先生方にトレーニングやレッスン、ボディメイクなどをしてもらっているとしたら、きっとよい信頼関係が築かれていると思います。もし不安や痛みがあれば、きちんと相談できる関係であることが望ましいでしょう。
身体を鍛える、運動するのは、外側の肉体だけのようであって、実はそうではありません。そこに意志や思考というマインドがあるからこそ、運動は素晴らしいものになるのではないでしょうか。
これからもしばらくの間、健康と美容のための運動ブームはつづくでしょう。
この記事が少しでもお読みになった方のお役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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先生、ちょっとご相談が。。。