カイロプラクターはツボを知らない?

治療院や整骨院、整体院にカイロプラクティックオフィス、リラクゼーションサロンにストレッチ専門店と、実にカラダに関わる業種がたくさんあります。

職業としては、国家資格の鍼師、灸師、按摩マッサージ指圧師、柔道整復師をはじめ、カイロプラクターや整体師、リラクゼーションセラピストなどなど、挙げたらきりがありません!

ここらへんについては、治療院の選び方①と②で少しだけふれていますのでよかったら参考にしてみてくださいね。

さて、本題に入りたいと思います。

先日、とある起業家の方に依頼されて東洋医学のツボとストレッチのセミナーを開催させていただきました。

とても楽しく、和気あいあいとした雰囲気の中、参加者のみなさまからの質問も多くて私も充実した時間を過ごすことができました。

そのため社長さんがあるSNSで、このセミナーについて

「カイロプラクターの石垣先生にツボを教えてもらって大満足!」

といった内容の文を発信したところ

全く面識のない方から

「カイロプラクターはツボなんて教えませんから、適当なことを言わないでほしい」

とSNS上で指摘されたとのこと。

社長さんは、丁寧に

「石垣先生はカイロプラクターですが、鍼灸師でもありますので」と伝えると

「カイロプラクティックの認識が誤解されるようなことは困る」という回答でした。

そのお話を後日聞いた私は、気になってさっそくそのSNSをみてみることにしました。(社長さんがちょっと落ち込んでいたので)

なるほど。文字ってなかなかきつい感じが伝わるから、社長さんかわいそうにというのが第一印象でしたね。(このブログではやんわり書いてます―)

こういうのってみなさんどう思われますか?

きちんと説明していなかった私が悪いところもある

今回の件でひとつ反省したのが、

私自身が、自分の保持している資格やどんなことをする専門家なのかをその社長さんに全く説明してこなかったことです。

「先生こんなに資格持ってらっしゃったんですね。私全然知らなかったです。」

セミナーの冒頭で社長さんが私のプロフィールを読み上げていく中でこんなことをおっしゃいました。

治療院の場合、資格やディプロマや院内に飾られていることが多いのは、きちんとそういった行為をする許可を取っていますよ、という意味で大事なんだということは知っていました。

しかし、私はそういうのを一切省いているため、今も私の施術を受けている人は私が何を専門としているのかご存じない方も多いと思います。

実際ご紹介でお見えになる方の中には、書籍を私が出していることもご存じない方がいらっしゃいますから。

とはいえ、幸いにもセミナーで私が鍼灸師であることも伝わったため、ツボを鍼灸師の石垣が教えてくれた、という回答をされていた社長さんはとてもご立派です。(上から目線ではありませんよ)

カイロプラクティックに対する愛が強いから許せないこと

というわけで、社長さんはきちんと私が鍼灸師であることを伝えましたが、その方はそれでも納得しなかったようです。

なぜでしょうか?

実はそのやりとりをみていると、その方がカイロプラクティックを学んできた経験者であることがわかりました。

つまり、一生懸命学び、カイロプラクティックの素晴らしさに心酔しているからこそ、間違ったことを影響力のある方がSNSで発信されると誤解が生じてしまう、という言い分なのだと思います。

お気持ち、よくわかります。

それであのような感情があらわれる文になってしまったのでしょう。

自分の生業に誇りを持っている人がほとんどだと思いますが、特に国家資格ではないカイロプラクティックやオステオパシーなどを生業とされている先生方の中には、特にこのような愛に溢れた先生が多くいらっしゃいます。

私の友人にもそのような先生はいますからね、よくわかるんですよ。ほんとに。

カイロプラクターも流派によってはツボを使う

ただ1つ、ここで私もきちんと伝えておかなければいけないことがあります。

実は、カイロプラクターの中にもごく少数ですが、東洋医学の経絡経穴システムを活用して施術する先生方もいらっしゃいます

ですから、

カイロプラクターでも一部の人はツボを知っている 

というのが、今回のブログタイトルに対する回答になります。

もちろん東洋医学を専門とする鍼灸やマッサージの先生方に比べたら、ツボの専門家とは言えないかもしれません。

しかし、その考え方は西洋医学的でもあり、一部、東洋医学的でもあるように思います。

ですので参考までにではありますが、

カイロプラクターは東洋医学の専門家ではないけれど、ツボをタッピングしたりして治療の手法として用いている先生方もいる、ということをぜひお見知りおきください。

最後に、今回のこのSNS上でのちょっとしたやりとりを後からみて、なんだか不思議な気持ちでした。

心情的には社長さんの肩を持ちつつも、お相手の気持ちもわかる、みたいな。

しかし残念だったのは、私の職場の名称をその方が思いっきり間違えて発信していたこと(笑)。

さんねーん!SEO弱いからなぁうちは、仕方なし!

日々精進あるのみ、です。

最後までお読みいただきありがとうございました。