春って気持ちいい季節だけど、意外と体調崩してる人も多いわよね
そのとおり!春は不調が意外と出やすい季節なんですよ。
その理由について、私なりの見解をお伝えしていきますね。
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春に多い不調
春になると多くなる不調の代表的な例として以下のようなものがあります。
頭痛 めまい 耳鳴り 難聴 眼のトラブル だるさ 不眠 アレルギー症状(皮膚や上気道など) 月経にまつわる症状 肩の凝り・痛み お腹や脇の張り イライラ 腰痛 筋肉のけいれん しびれ 食欲不振 便秘 下痢 など
春は、実際にこのような症状を訴えて治療院に来院される方が増える時期でもあります。
春はいつのことを意味してるの?
春という季節の定義はこのようにいくつかありますが、日本では3月から5月を春と考えるようです。
でも実際には、春の不調はもっと前から表れていることも多いように思います。
•気象学的には3月~5月
•天文学的には3月21日(春分)~6月20日ころまで
•暦的には2月4日(立春)ころ~5月5日ころまで
•年度的には4月~6月
春に不調が多い原因
春は長い冬が終わって、樹木が成長するように私たちの心も体も活動的になる時期です。とても気持ちのいい時期ですが、同時に、長く身体の中にしまいこんでいたものが外に出てくる時でもあります。
また、移動性高気圧と低気圧が交互にあらわれやすいのが春の特徴でもあるため、気温や気圧の変化が著しくなります。このような変化と、私たちの気持ちとのギャップが生まれやすいのがこの時期の特徴ともいえるでしょう。
三寒四温で油断できないのに、花見や送別会、歓迎会や引っ越しなどイベント尽くしのこの時期は、ついつい無理をしてしまいがちです。
東洋医学の考え方
東洋医学は五臓六腑を中心に心と体をセットで考えていくところに特徴があります。
春は、東洋医学の「肝」という五臓がキーマンになる季節。
「肝」とは肝臓のはたらきを中心に、気の巡りをスムーズにし、全身の血液の量をコントロールしていると考えられています。現代医学の言葉で説明すると、自律神経を中心にその他の神経系やホルモンバランスの状態と密接であると言えるでしょう。
つまり、春は「肝」が乱れることで、イライラや落ち込みといった感情のバランスをくずしやすいのが特徴です。もちろん、「肝」は肝臓のはたらきを意味するところも大きいので、肉体的な疲労も影響します。「肝」が疲れていることでイライラしたり、落ち込みやすくなってしまうのです。
また、春は「春一番」に代表されるように、「風(かぜ)」が多いのも特徴。東洋医学では「風(ふう)」と呼び、花粉症の原因となる花粉などのアレルゲンも風(ふう)の一種であると考えます。
さらに「風(ふう)」は気象の現象だけでなく、身体の内部にも生じる現象として例えることがあります。体の内部の風とはどんなものかというと、「眩暈:めまい」のことを意味します。めまいにも種類がありますので自己判断はよくありませんが、この時期にはイライラしすぎて血圧が上がったり、頭痛があらわれたり、同時に頚性のめまいなども起こりやすい傾向にあります。
参考までに、「風(ふう)」を追い出すのに効果が期待できるツボはコチラ↓↓↓
まとめ
春は陽気な気持ちとは裏腹に、気象の変化や環境の変化があいまって心身の変調があらわれやすい時期であることをお伝えしていきました。
また、東洋医学では「肝」を中心に感情の失調が生じやすいということも、春をラクに過ごすために大切なこととして紹介しています。
まずはこのようなことを知ったうえで、「心と体を労わる」ということを意識してみることからはじめてみてはいかがでしょうか。
実は、つい先日も「春の不調を予防しよう」というタイトルでオンラインセミナーを開催させていただきました。ご参加の皆様も熱心に講義を聞いてくださっていましたが、今後もこのような季節ごとの不調を予防するセミナーを開催してほしいというお声をいただきましたので、5月頃には「梅雨と夏の対策」を、8月には「秋の対策」、11月には「冬の対策」についてお伝えしていきたいと思います。もしご興味ある方がいらっしゃいましたらこちらのブログでも告知していく予定ですのでご参加くださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
あぁー、春は花粉症の私にとってなかなかしんどい季節だわぁ~