今年は春からずっと体調がすぐれない方が多く、
とくにGW前後からはとくにひどい症状の方を診させていただいています。
中でも、口唇ヘルペスやじんましん、帯状疱疹の症状を訴える方が多く
これらは免疫力が低下している時に生じやすいと考えられています。
他にも、上気道の症状もよくみられるのがこの時期の特徴。
例年とは異なる環境の方も多いとは思いますが、実はこの時期、咳が止まらない方が多いです。
今はこのような世の中ですから、「咳」という言葉や症状に敏感ですが
真冬でなくても注意が必要な時期でもあります(私はそう思っています)。
そもそも免疫力ってなぜ低下するのかご存じでしょうか?
ざっくりご説明すると
免疫はさまざまな要因で低下する可能性があります。
加齢や疲労、さらには不摂生でも免疫力は低下します。
しかし、年齢的にもまだ30代や40代であったり
さして肉体疲労もない、適度に運動もしている。
食欲もあるし、睡眠も十分とっていても
それでお免疫力が低下することは考えられます。
東洋医学では、「気」の概念を軸に身体のバランスを重視しますが
病気や不調を引き起こす原因として最たるものを
‘こころ’
であると考えます。
すなわち、メンタルストレスです。
もちろん、誰もがみなメンタルストレスの影響ばかりが原因とは言えませんが
ベースには何かしらの心の停滞というものがあって
それが呼吸や気の巡りに影響しているのです。
そのとき同時に、五臓六腑の「肝(かん)」を中心にはたらきが失調していることがほとんどです。
時間や薬が功を奏することもありますが
時には私たちのような身体をあずかるものの施術がお役に立てることもあります。
ちゃんとお話をうかがい、身体に触れることで
沢山の情報を得ることができるからこそ
その根本的な原因に対してどのように対処していくか、そのサポートをすることができる。
もちろん、アップダウンの激しい気象の影響やストレスを発散しにくい今の世の中だからこそ、誰もが内側のバランスを整えていけるよう
適切なアドバイスをしていくことが大切です。
今は5月も後半にさしかかりましたのでもう「春」とは言えないかもしれませんが
春の不調を引きずるのはよろしくありません。
今年は梅雨入りも早いということですから、
ぜひみなさまもご自分に合った養生をされてくださいね。