背骨を整える秘訣について①

みなさんは、背骨を整える秘訣をご存じでしょうか?

その前に「秘訣」っていう言葉。

なかなか響きがありますよね!

秘訣とは、人には知られていない最も効果的な方法。とっておきの手段

秘訣(ひけつ)の意味 – goo国語辞書

「人には知られていない」となると、「秘訣」という言葉が正しいかどうかわかりませんが、私なりに多くの方の背骨にフォーカスしつづけてきた経験から確信していることがありますので、今回はまず、背骨を整えるという意味について考えてみましょう!

アメリカではカイロプラクター=背骨のお医者さん

みなさんは、背骨を整えるというとどんなイメージがわきますか?

例えば、

‘背骨をボキボキする’とか、‘背骨を押し込む’とか

他にもあるかもしれませんね。

欧米、とくにアメリカではカイロプラクターが‘背骨のお医者さん’(バックドクター)として親しまれています。

海外ではカイロプラクターもレントゲン撮影ができますので少し日本のカイロプラクター、カイロプラクティックの認識とは異なります。

もちろん、そんなカイロプラクティックも、実際は施術する先生方によってアプローチの仕方はさまざま

ボキボキする先生もいるし、道具を使う先生もいます。

そもそも先生によっては、背骨というよりも、神経系や脳脊髄液、筋肉のバランスや内臓のはたらきにフォーカスされている方もいます。これは何もカイロプラクターの先生でなくても、柔道整復師や整体の先生方にも言えることで、考え方やアプローチは実にさまざまです。

つまり、背骨というものを身体のバロメーターとしつつも、背骨だけにアプローチしているものばかりではないということです。

背骨にはカーブがある

まず、多くの方がご存じかもしれませんが、背骨は基本的には一直線ではありません。

個人差はありますが、生まれながらに生理的なカーブがあります。

このカーブには、脳への衝撃を緩和したり、重力の負荷を分散させたりといった意味があるため、背骨だけというよりは身体全体の姿勢として考えても特に重要な意味を持ちます。

出典元:アラウンドセラピー®テキスト

昨今よくメディアで取りざたされている、

「ストレートネック」「スマホくび」なんかは

代表的な‘真っすぐ背骨’ですよね!

ですから、背骨を整える=真っすぐにすることではない、ということがお分かりいただけるのではないでしょうか。

ただし、当たり前ですがカーブが強すぎてもダメなんですよね。

また、ストレートなのはくびや腰だけとは限りません

ここらへんについてもまた今度あらためてふれていきたいと思います。

背骨は歪む?ズレる?

「背骨が歪んでいると言われました」

時々、このようなことで来院される方がいらっしゃいます。

背骨の歪みズレという言葉は影響力があるため、とても気になってしまいますよね。

こちらについてはまたあらためて投稿したいとは思いますが、背骨がどの状態であると歪んでいるとし、ズレているとするかはとくに明確な言葉の決まりはありません。

また、あくまで私の認識になりますが、ちょっとやそっとのズレはほとんどの人にあります

それを見た目だけで考えるのか(側弯症や各種疾患をのぞいて)、動きの制限といったことを主に考えるのかでも、そのとらえ方や判断によっても異なります。

ただはっきり言えるのは、遺伝的な要因や成長過程においても背骨のズレや一部の動きの制限というものが生じます

あと、背骨は何個もの椎骨(ついこつ)という骨が積み重なっています。その上下の椎骨と椎間板(ついかんばん)という軟骨(なんこつ)で1つのユニットとして考えた時、1ユニットに問題が生じている場合と、何ユニットも積み重なって動きの制限が生じていることがあります。

とくに後者のケースでは内臓のはたらきや筋肉、さらには全身の関節が連動して関わってくるため、先ほどもお伝えしたように背骨だけのアプローチではどうにもならないこともあります。

まとめ

少し難しい言葉が多かったかもしれませんが、理解できましたでしょうか?

今回は、背骨を整える秘訣を知るために、まずは背骨を整えるとはどういうことなのか?ということを一緒に考えていただきました。

以上のことをまとめてみました。

  • 背骨には本来、生理的なカーブがある
  • ボキボキ以外にもさまざまなアプローチがある
  • 筋肉のバランスや内臓のはたらきが背骨に関連している
  • 背骨にちょっとやそっとのズレがある人は多い
  • 背骨だけアプローチしてもどうにもならないこともある

つまり、背骨を整えるには、背骨だけにフォーカスしないアプローチが必要なこともある、と言えるでしょう。

もちろん専門家でしか調整できないことがあります。

しかしそれだけでは背骨のよりよい状態を維持することは難しいこともありますので

また今度、もう少し踏み込んで考えていきましょう。

次回は、「秘訣」とまで言えるかわかりませんが

簡単な考え方とアプローチも紹介していきたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。