先日おみえになった神経痛を患っている方にあるポイントをマッサージし始めると
「先生、そこは以前行っていた治療院でやってもらいました」
と言われました。
ありがたいご指摘です。
というのも、治療行為として施術をさせていただくケースでは
いろんな治療院や病院にかかってからおみえになることがありますので
どんなアプローチで効果があったのか、なかったのかを知ることも大切になります。
以前やってもらったけど効果がなかったのであればあらかじめ知っておいた方がいいですからね。
ですので、初めにある程度お話をうかがいますが
このように身体に触れながら情報を得ることもあります。
ただし例外もあって、すでにアプローチをしたけど効果があらわれなかった同じ部位に対して施術をすることもあります。
それは、問診や検査をした結果、
やはりそこに問題があると考えられるケースです。
今回のケースはたまたま良い結果で終えられてほっとしていましたが(うまくいくことばかりではありません)、クライアントとしては何で今回は効果が出たのか不思議なところだと思います。
もちろん、私の手は決してゴッドハンドではありません。
ここでポイントになるのが
刺激の量
です。
治療ということに限らず、マッサージで押さえておきたいポイントの1つに
「どのくらいの刺激の量を入れるか」ということがあります。
つまり、強弱です。
強すぎてもダメ、弱すぎても効果があらわれないことがあります。
もちろんそこにはどのくらいの時間をかけるかであったり、手技によるところもあります。
では、どうしたら適切な刺激の量がわかるようになるのでしょうか?
答えはこの中↓にあります。(正しいマッサージ5つのポイント)
どれも大事なことばかりですが、
実は④の感覚が重要になります。
相手の組織の変化を常に感じ取りながらマッサージをする。
もちろんそこには技術がともなわないと結果があらわれにくいこともありますが、
変化を感じ取れなければ例え効果があらわれても再現性が期待できませんよね。
普段私が施術でもっとも大切にしていることです。
(セミナーではこの話よくしてますね)
それにしても、拙著『コリと痛みの地図帳(池田書店)』にはこんな大事なこともきちんとまとめられていたんですよね。
もう3年以上の月日が経つのにまだ古く感じないのは書店さんが置いてくれてるからなのかな?
なんだか感慨深い。
いまだにこの本をお読みいただいた方に、時々感想をいただくことがありますが
お役に立てていることが本当に嬉しいし、有難いです。
ロングセラーに感謝!