五十肩でお悩みの方、苦しんだ経験がある方も多いと思います。
でも実は、五十肩もぴんきり。その病態や原因も実はさまざまです。
もっとも、五十肩は俗称で、医学的な名称は肩関節周囲炎(かたかんせつしゅういえん)といいます。正式にはもっと分類されますが割愛させていただきますね。
ちなみに、四十肩も五十肩も変わりません。要は、何歳で発症したのかということですので、50代なら五十肩でしょうし、46歳でも五十肩と言えるでしょう。
私が知る限りの最年少はジャスト30歳で、肩関節周囲炎と診断されておられました。
彼女は当時医師から「いわゆる四十肩ね」と言われたときに、
「私30歳なのにですよ!?」
とおっしゃっていたのが印象的でした。
さて、前置きはこのへんにして
みなさんは五十肩、どのくらいで治ると思いますか?(期間)
3か月?それとも1年でしょうか?
整形外科医や鍼灸師、柔道整復師など、さまざまな見解によると
おおよそ半年から3年かかると考えられています。
つまり、個人差がとても大きいことがわかりますよね。
実際に私が診させていただいた方では、本来の関節可動域に戻るまでに2年半を要した方もいらっしゃいました。(いずれも途中から診させていただいたり、途中全く診ていないケース)
ですから、長ければ2年コースもあるものだと考えています。
一方で、早い方は半年かからないで可動域が回復された例も多数あります。
ただこの五十肩、治療すれば一回で治ると思っている方もいて、中には駆け出しの治療家も誤解していることすらあります。
ズバリ。
1回の施術で治るケースは程度によりますがあまりありません。
といいますか、それは五十肩ではなく、ただの『肩の痛み』だったのでしょう。
ちょっとした肩の痛みが一回で治ることはよくあることですから
(五十肩初期の段階で劇的に改善する例もあります)
きっと治った人が、
「俺(私)の五十肩一回で治ったんだぜ!」
といったように宣伝をされたのかもしれません。
ただこの五十肩は、程度や個人差はあれども、
かなり手ごわいものです。
五十肩にはざっくり分けて病態のステージが3段階ありますが
そのうちの第1ステージにあたる「急性期」が肝心です。
急性期は肩の周囲に炎症が起こっている時ですので、じっとしていても痛みがありますし、動かすときはポジション、さらには夜間痛がひどすぎて眠れないこともあります。
この時期が長いと、中にはメンタル的にかなりダメージをおってしまいます。
ですので、私はこの時期をいかにうまく乗り切るか、ということに主眼を置いています。
五十肩の程度や期間はまさにこの急性期の経過によるといっても過言ではないでしょう。
放っておいても五十肩が治るケースも中にはあるのかもしれませんが、
ちゃんと治療をしなかった方の中には、
発症して7年、8年してもいまだに関節可動域は元には戻っていません。
生活に支障はないでしょうし、
「いずれ治るなら耐えられるからほっておく!」
なんていう方もいらっしゃるとは思いますが、
ご自分では気づいていなくても、
あなたが苦しんでいたり、気持ちが落ち込んだりしていることで周りの人にも影響を与えていることがあります。
気になる方はぜひ早めに、頼れる先生に相談してみてくださいね。
(一発で治せる系の先生より、地味でも真面目な先生がおススメです)
また近々、五十肩に関連する話、ぼやき、投稿していきたいと思います!
明日明後日は大学院の試験!
久々の試験、がんばります!