関節のボキボキは危険?

今日もセラピストのスキルアップ勉強会でした。

みんな熱心に学んでくれるので、こちらとしてもモチベーション高くベストを尽くしました。

photo by masayo

教える側も教わる側も、双方にやる気があるのがやはりいいですね。

毎日同じ職場でお客様が感動されてるのを目の当たりにしていますから

どんどんレベルアップしていくスタッフが誇らしいです。

さて、勉強会を終えた私はふと若かりし頃を思い出してしまいました。

誰かに本当のことを教えてもらいたい

どうしたらいいかわからない

もっと治療の技術を磨きたい

そんなことばかり考えて毎日もがいていました。

今のように情報が入る時代ではありませんでしたから

何度も挫折や、心底ガックリした経験があります。

中でも、

いわゆる関節の音が鳴るような施術を学び始めたばかりの頃、

とてもショックなことがありました。

中国人の高名な先生(中医学の大学で教鞭をとるような)のセミナーで

頚椎を調整するテクニックを学んだのですが、

とんでもなく荒々しい手技で(タオルを使う)

モデルとして大勢の前で受けた瞬間、ヤバい感じがしました。

それまでこういったボキボキ系の手技を受けても全く問題なかったのですが、

あきらかに音とともに痛みを感じました。

今ならなぜその手技が危ないのか、絶対やってはいけないこともわかります。

でも当時は知識も経験もありません。

先生に状態を伝えるも、「大丈夫だから気にしないで」と一言。

(ここで対処法でも教えてもらえれば気持ち不安は減ってたかなぁ)

その日から見事にくびがまわらなくなり、

食欲はなくなり吐き気がする日が数日続きました。

しかし何もわからず、ひとまず病院を受診せず様子をみました。

Ralf KunzeによるPixabayからの画像

幸い徐々に回復したため、

とんでもない経験をしてしまったという思いはありましたが、

でもまぁ勉強にもなったしこれで学ぶべきことも明確になった、と思えました。

(だってこんな危ないのに知らないでいたらね、ぞっとします)

だからこそボキボキする手技について、私はより慎重ですし

本当に必要なアプローチなのか?安全性はどうか?といったことを徹底的に考えるようになりました。

とはいえ、そういったことをきちんと学べたのはカイロプラクティックの大学でした。

それまでも整体の学校や、個人的にレベルの高い先生に学ばせていただきましたが

とにかく勘というか、とりあえずやってみなさい的な感じで、

そういうのは理屈っぽいところがある私には合わなかったし

そもそも失敗したことがないと思っている人からは学べることが少ないことを知りました。

カイロプラクティックの大学では素晴らしい恩師にも恵まれたし、

とにかく勉強して質問しまくることができました。

回答がないことも多々ありましたし、教授からは疎まれたりもしましたが(笑)

私にとってはそんなことはどうでもよく

どうしたら安全に効果の高い施術ができるのかを知りたかったのです。

その後他にも似たような学校、セミナーなどでも学びましたが、

正直なところ、「危ないな」と思うような指導方法や練習は目に余るものがありました。

このようなことから私が言えるのは

はっきり言って

世の中の医療関係者やその他の方々がおっしゃるように

ボキボキ系の手技には危ないものが多々あるということです。

しかし、中にはこういった手技が最善と考えられるケースも、

やはりあると思っています。

ただし、安全に行うことが第一条件です。

ですから、関節のボキボキは危険かと問われれば、

施術をする人によっては危険を伴うものになりうる

音が鳴ること自体がいい悪いではなく施術者の心構えと知識と技術による

と私は答えます。

とはいえ、きちんとした教育、クライアントの安全を第一に考えている先生方に関しては、

少なからずこういった危険性はほとんどないと思われます。

不安な方はきちんと先生方にどんな施術をするのか説明してもらういいでしょう。

ちなみに、当サロンではボキボキするような手技は一切ありません。

お客様に安心して施術を受けていただけるよう

スタッフ一丸となってこれからも日々精進していきたいと思っています。