コチラ↗の動画をご覧になっていただくとおわかりのように?、女性にとって最も大事なツボと言っても過言ではないのが‘三陰交(さんいんこう)’です!
足の三里というツボが養生のツボとして有名ですが、三陰交は別名『女三里(おんなさんり)』と言われるほど女性に欠かせないツボです。
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三陰交(さんいんこう)の場所
三陰交(さんいんこう)の場所は脛(すね)の骨の際(きわ)のふくらはぎ側にあります。
正確な位置は、内くるぶしの最も盛り上がったでっぱりから人差し指から小指の幅分(3寸)、膝に向かって進んだところです。


参考までに解剖学がお好きな方はコチラもチェックしてみると面白いのですが、三陰交の場所は腓腹筋もヒラメ筋もありません。
ここには、ふくらはぎの深層に位置する屈筋群(長趾屈筋、長拇趾屈筋、後脛骨筋)があります。いずれも大きな筋肉ではありませんが、足のアライメント(骨・関節の配列、並び)に関わる大切な筋肉です。こういった大事な筋肉にダイレクトにアプローチできる場所に偶然か必然か、三陰交は位置しています。私は必然だと思っていますが。
期待できる効果
冒頭でも紹介しましたが、三陰交は女性にとって最も大事なツボです。
ただし、誤解しないでくださいね。男性にも効果はありますよ!
たとえば男性の性欲減退、EDなどをはじめ、消化器系や泌尿器系の諸症状にも鍼灸治療で使われます。
ただやはり、圧倒的に女性の悩みに多用されるのは間違いないでしょう。
生理痛や生理不順をはじめ、不妊症や逆子、陣痛促進などに効果が期待できます。
ただし、妊娠初期および妊婦さんの体調によっては、三陰交をあまり強く押すのは個人的にはおススメできません。
昔、鍼灸師として駆け出しの頃、
「鍼でおろしてくれ」と、飛び込みで強面の男性が女性を連れてこられました。
もちろん丁重にお断りしましたが(日本人ではありませんでした)、彼は鍼で堕胎させられるとおもっていたのだと思います。
堕胎のツボとしては、三陰交以外に、合谷(ごうこく)と肩井(けんせい)などがよく知られています。
しかし実際には鍼をしても灸をしても堕胎にはほとんど至らなかったという臨床報告があります。
また一方では妊娠初期に限らず三陰交への施術により切迫流産や不正出血などの副作用を認めたという論文もみられます。
興味がある方は以下の文献をお読みになってみてくださいね。
形井秀一 中村威佐雄 植月祐子:女性と鍼灸-婦人科領域の鍼灸の安全性- .全日本鍼灸学会誌51(1):64-68,2001.
ただ、三陰交にしても合谷にしても子宮の平滑筋を収縮させる作用があるとして、どのような刺激でどの程度反応するのかは定かではないところです。
また、肩井の刺激や腹部、骨盤などへの強すぎる刺激は妊婦さんの状態によってはより慎重になってしかるべきでしょう。
ですので、たとえ実際に堕胎させる効果がなかったとしても、よほどマッサージしなければいけない理由がないかぎりする必要はないと思います。妊娠中はぜひ専門家を頼ってみてくださいね。
一方で出産予定日が過ぎてもまだ陣痛が起こりそうもない時、三陰交に鍼や灸、マッサージを行います。大学病院でも助産師さんがグイグイ三陰交を押すのもよく知られていますよね。
そのくらい効果が認められているツボなんですから、三陰交はほんとにすごいですよね!

マッサージのポイント
親指を脛骨(けいこつ:すねの骨)の際よりややふくらはぎ側に当て、反対の親指を軽く添えます。
この時あまり強く反対側の親指で押さえると爪が痛くなることもありますので、あくまで添える程度で十分です。
次に両手の他の4本の指を脛の骨をまたいで脛の前の筋肉全体をつかんだら、そのまま親指(特に右手の親指)を脛骨の奥に押し込むようにマッサージします。
3秒から5秒程度持続的に圧迫して、2,3秒ゆるめ、また押すというような感じを数回繰り返す程度が目安です。
どの部位にも言えることですが、いきなり強く押しすぎず加減しながらおこなってみてくださいね。

参考までに、生理痛(月経痛)に対しては血海(けっかい)とともにセットでアプローチすることも。