つわり、吐き気をやわらげるツボ、‘内関(ないかん)’

韓国の人気ドラマ「宮廷女官チャングムの誓い」で何度も鍼を指すシーンで登場したツボ

それが‘内関(ないかん)’です。

私たち鍼灸師も日常的に治療でよく使うツボです。主人公のチャングムも鍼はもちろん、王様にマッサージをしたりしていましたよね♪

内関の場所

内関の場所は、手首のしわから肘に向かって2寸のところにあります。2寸の取り方はいくつか方法がありますが、親指の第一関節の幅が1寸になりますので、2本分と考えるといいでしょう。

期待できる効果

内関の効果として私の経験から真っ先に挙げたいのは‘吐き気’をやわらげる作用です。

吐き気はさまざまな原因がありますので、細菌性やウイルス性の症状にはあくまで一時的な効果しか期待できません(場合によっては効果がありません)ので、きちんとご自分の状態を把握したうえで、必要があれば医療機関の受診やお薬の服用を選択するようにしてくださいね。

そういった原因を除いて、例えば妊娠中のつわりや、お酒を飲みすぎたことでの二日酔いの症状にも効果が期待できます。

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他にも、器質的な疾患を除いて、動悸胸苦しさのどのつまり感、などに効果が期待できます。

内関のツボが所属している経絡というエネルギーラインがのどや胸のあたりから腹部につづいていくため、ストレス性の胃の痛みや、消化不良の膨満感などにもおススメです。

マッサージのポイント

内関は常用頻度の高いツボですが、筋肉のコリを押したような痛気持ちいい感覚はほとんど感じられない場所にあります。ですので、親指で強く押しすぎないように注意しつつ、押さえたまましばらく長めに圧を加えたままキープするか、少しズラすような圧をかけて刺激を加えるのがコツです。

また、別投稿したいと思いますが、そのまま肘に向かって腕の真ん中のラインを縦にマッサージしていくのもおススメ。上にいくほど筋肉の張りやコリを感じられると思います。

ぜひ普段からこのラインはマメに触れるようにしてみてくださいね。

左右交互にチェックすることも忘れずに。

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