「国家資格を取った方がいいですか?」
「専門学校に行って国家資格を取ろうか迷っています」
このような悩みで相談を受けることがよくあります。
迷っているなら国家資格を目指してみたらどうでしょう。
ズバリこれが私の考えです。
誤解しないでくださいね、私は各種専門学校の関係者ではありませんよ(笑)。
国家資格もいろいろありますから、どの資格を目指すかはその人のやりたいことによって異なります。
医師や看護師のように明らかに国家資格だとわかるものもあれば、意外と知らない国家資格もあると思います。
私は鍼灸按摩マッサージ指圧師ですが、これも実は三療(さんりょう)と言って、鍼師・灸師・按摩マッサージ指圧師の3つの国家資格になります。
国家資格の中でもその資格を取得しなければ業務を行えない資格があります。
例えば、医師や看護師、教員免許、鍼師、灸師、美容師、建築士など。
国家資格を取得するかどうか迷っているとしたら、今、あなたが何をしたいのかを今一度考えてみることをおすすします。
病気の人を救ってあげたいのであれば医師や看護師、薬剤師などの資格が必要になるでしょう。
リハビリなど機能回復の仕事に就きたいのであれば、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士などの資格があります。
ちなみに、鍼灸はそれぞれの資格がなければ医師以外の人は医業類似行為において他人に鍼を刺したり灸をしてはいけません。
医師は鍼でも何でもOKです。
一方で意外と知られていませんが、自分に鍼をするのも灸をするのもOK。ただもちろんご注意を。
ちなみに、当院ご利用のクライアントは、資格を持たない奥様に鍼を打ってもらっています。かなり上手なんだとか(笑)。家族も了承を得られてればOKなんです。
さて、話を戻しましょう。
私に相談してくださる方はだいたいこのパターンに分かれます。
- 整体などをしている方
- ヨガなどフィジカルインストラクターの方
- 業界未経験の方
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整体などをしている方
整体などをされている方で、長い間、鍼灸やマッサージ、柔道整復師の学校に行くか迷っている方は多いと思います。
やはり「信用」という点や、国家資格取得者を対象としたセミナーに参加したいといったところが大きいのではないでしょうか?
とくに、堂々と治療として患者さんを診たい方がとくにお悩みになっているようです。
ヨガなどフィジカルインストラクター
インストラクターの方に多いのが、鍼灸や理学療法士の学校に入られる方もよくいらっしゃいます。
とくにヨガの先生やトレーナーの方は鍼灸の道に進まれる方が多いようです。
業界未経験の方
鍼灸など各種専門学校には夜間部も設置されているところが多いため、脱サラして学校に通われている方もたくさんいらっしゃいます。
年齢や目的にもよりますが、今後の人生を考えれば学校選びはとても慎重になりますよね。
参考までに
国家資格の取得をお考えの方は、人によって目的がさまざまです。
私からアドバイスできることは2つあります。
やりたいことが明確であればその道に進むべし
資格を取って安心したい人。箔をつけたい人。実際に資格がなければできない仕事をしたい人。
ちゃんと目的がはっきりしていれば、迷わずその道に進むとよろしいのではないかと思います。
「迷わず行けよ 行けばわかるさ」by アントニオ猪木さん
人生設計を考えるべし
やりたいことに年齢制限なんてない!といいたいところですが
ご自分の体力(フィジカル面と金銭面)とご家族の理解、さらには今後どのようなビジョンがあるのかを明確にしていくことも大切です。
お若い方やまだまだ自分は若いと思える方、経済的に不安のない方はご自分のやりたいことを中心にお考えになっていけばよろしいかと思います。
そうではない方は今一度、ご自分のなりたい姿をイメージしていくのをおススメします。
まとめ
「いずれマッサージは国家資格とか関係なくなるだろう」
20年ほど前、とあるマッサージ師の先生がこんなことをおっしゃっていました。
マッサージという言葉の定義にもよりますが、世の中ではマッサージのような施術はいたるところで行われています。
国家資格があっても選ばれない人は選ばれませんし、国家資格がなくても求められる人は求められます。
人に選ばれ、求められるための努力を怠らず、目の前にいる人とちゃんと向き合っていくことが、何よりも大切なことなのではないでしょうか。