マッサージが原因で腰を傷めてしまうケース

もともと腰が痛い人が、治療院や整体院、リラクゼーションサロンで施術を受けることで

思いがけず悪化してしまうことがあります。

とはいえ、このようなことはまれですし、

きちんとした知識のある方にカラダをあずければ不安になる必要はないでしょう。

ただ残念ながら、あなたがカラダをあずける方が

必ずしもきちんとした知識、最低限の知識や経験があるかがわからないこともあるかもしれません。

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最近もフィジカル系インストラクターの指導が適切でないことから腰痛が悪化してしまった例と、

マッサージ師、セラピストの施術で腰を傷めてしまった方がお見えになりました。

こちら、前者と後者で同じように思われるかもしれませんが

もともと腰痛があったケースと、腰痛は自覚していなかったけれど腰痛を感じるようになってしまったケースでは意味が異なります。

今回は後者の例について私の見解をお伝えしていきたいと思いますので

参考にしていただければと思います。

実際のところ、

施術で腰痛を発症させてしまう原因は大きく2つに分類されると私は考えています。

1つは刺激の量が過剰であること。

2つ目は筋のバランスを崩してしまうことです。

急な刺激や強すぎる刺激

想像の通りだと思いますが、マッサージなど手技の刺激の量が強すぎることで患部を傷めてしまうことがあります。

傷めてしまう可能性があるのは、とくに腰部の筋肉や関節といった部位になります。

一方で、刺激の強さはもちろんのこと

信頼関係が構築されていないにも関わらず、急な刺激で気持ち的にも身体的にも驚かせてしまい、拒絶反応を起こしてしまうことも注意が必要です。

セラピストとして経験を積んでくると、人によってどのくらいの刺激を入れてはいけないかがわかるようになるものですが、

中にはベテランでもどこか過信があったり、自分の型を変えたくないといったくだらないこだわりをもっている先生にありがちです(厳しめの言葉ですいません!)。

例えもし刺激の量が強かったとしても、急な刺激でなく徐々にアプローチできたり、またはお客様との信頼関係(ラポール)が構築されていれば大事には至りにくいというのも私の自論です。

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筋のバランスを崩してしまう

刺激の量が適切であっても、腰痛を引き起こしてしまうことがあります。

それは、筋肉のアンバランスをつくってしまうことです。

どういうことかというと、ある部位の筋肉を緩めすぎてしまうことで、まもっていた腰が不安定になったり、拮抗する筋肉とのバランスが崩れてしまうのです。

例えば綱引きをイメージしてみてください。

ある程度拮抗している状態で、やや優勢な方のチームの数名が足を滑らせたことで一気に反対側に引っ張られてしまいます。

この時、引っ張られた方はもちろん、その間でバランスを保っていた腰部の骨や関節、筋肉は不安定な状態になってしまう可能性があるのです。

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怖さや不安があっていい、謙虚でいましょう

今日も朝から夕方まで大学院の講義があったのですが

その中で教授から私に対して今までの講義や現時点で学び得たこと(脳波や心電図の基礎知識から解析、評価))についての感想を求められました。

私は、ようやくわからなかったことが理解できてきたことを伝えつつ

半年前に他の院生が課題であげていた内容が全くわからず、

あえてスルーしていた事実を打ち明けると教授はこのような言葉をかけてくださいました。

「その方がいいと思います。わかったふりをするよりも、無理をしないでちゃんと知識を得た方がいいです、遠回りしても。」

このようなことは何にでも言えることではないでしょうか。

とくに人の身体をあずかるセラピストや、指導者であるインストラクターにも通ずることだと思います。

というのも、おみえになるクライアントからお話をうかがう中で

やはり危険なアプローチや指導が目に余ることが多々あると感じるからです。

もちろんお客様や生徒さんの前で、

「先生」たる職業の方が不安な姿ばかりみせてもいけませんから、

気持ちがわからないでもありません。

先生たるもの、多少の演技をしなければいけないこともあるでしょう。

でも、過剰なハッタリやウソはいけません。

信用を失うだけでなく、自分に返ってきてしまいますからね。

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私自身もこのような経験を何度もしているからこそわかることもあります。

初学者の頃はとにかく練習も勉強もしまくりましたよ。

それでも、私はいまだに不安や怖さをどこかで感じています。

でも、それでいいのではないでしょうか?

自信があって何も聞かずにどんどんできてしまう人も素晴らしいかもしれませんが

自信がないからこそ謙虚な気持ちで励んでいれば

きっと実力がつくはずですよ。

私もまだまだ向上心を忘れず精進していきたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました!